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「技術のNEC」を支えるイノベーションを継続的に創出し、NECの成長戦略に貢献することがミッションです。当社のR&Dは、主に事業部門で手がける製品開発に直結した技術開発と、中央研究所で手がける中長期視点の研究開発の2つの軸で展開されています。
中央研究所では、クラウド・ユビキタス基盤技術やメディア処理技術の研究開発を行う「サービス基盤研究グループ」と、ITとネットワークの融合技術の研究を行う「IT・ネットワークシステム基盤研究グループ」の2つの基盤研究グループを中心に研究開発活動を行っています。これらに加え、環境・エネルギー領域の新事業の開発を加速するため2010年4月に新設した「グリーンイノベーション研究所」や、今後10~30年を見据えた新たな情報処理・通信のあるべき姿を本質的な観点から研究する「C&Cイノベーション研究所」などもNECならではの特徴的な研究機関です。
研究開発活動における最近の実績としては、市村産業賞本賞を受賞した「モバイル送信電力の制御技術」、高機能で世界最薄を実現した「携帯電話用高密度実装技術」、地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞した「マルチコアプロセッサ技術」、微細化の壁を打破するArFレーザ向け新規化学構造フォトレジストを開発した「半導体フォトリソグラフィ技術」など、枚挙に暇がありません。
いまNECが掲げている企業ビジョンは、「人と地球にやさしい情報社会の実現」。そのためには、人間の創造性や活力を高めつつ、持続可能な社会を進展させていくことが重要です。このビジョンの実現に向け、研究開発が深耕すべき技術の方向性を(1)人と社会、人とIT、人と人との共生を実現する「シンバイオシス」(パブリックセーフティ事業を支える認識技術など)(2)社会と地球との共存・共栄を実現する「エコロジー」(スマートグリッド事業を支える情報通信技術など)(3)安心・安全に暮らせる社会を実現する「ディペンダブル」(C&Cクラウド戦略を支えるIT・ネットワーク統合技術など)という3つの長期研究ビジョンを定め、画期的なイノベーションの創造に挑んでいます。
また、研究開発効率の改善と事業化の加速に重点を置いたR&Dマネジメント革新にも取り組んでおり、研究の初期段階から継続的に顧客との意見交換を行うことによってニーズに柔軟に対応する「コンカレントR&D」や、外部リソースを取り込んで研究開発スピードの向上を図る「オープンイノベーション」を積極的に活用しています。これらの活動をグローバルに推進することで、研究開発成果の事業化に必要な時間を短縮し、市場における競争力の強化につなげていきます。
一方、研究開発と並んで知的資産戦略にも重要なテーマです。NECグループでは、2010年3月時点で国内外あわせて約7万4千件に及ぶ特許を保有。こうした知的資産を「NECグループの事業競争力・事業安定性を支える重要な経営資源」と位置づけ、特許の質・量双方の追求による知的資産力の強化を図っています。なかでも、グローバル特許網の構築には今度一層注力していく方針。C&Cクラウド戦略関連事業や環境・エネルギー事業など、今後の成長を見込んでいる注力領域については、戦略的特許プロジェクトをグローバルに展開していきます。